気になるコトバ 「生きている図書館」

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『「生きている図書館」ってどんな図書館?』新聞記事にこの見出しを発見し、気になったので調べてみました。


○生きている図書館とは
 図書館とは本来、紙でできた書物を読むための場所である。しかし、生きている図書館は違う。元マフィア、移民、同性愛者など普段接する機会が少ない人たちを図書館に招き、それらの人々を来館者に「本」として貸し出すのである。「読者」は自分が読みたい本を借り、30分間1対1で話すことができる。どんなに踏み込んだ質問にも答えてくれる。借りられる側の「本」たちもそれなりの心の準備ができている。社会の偏見を減らすために始まったこの活動。ある日のロンドンでは、26冊の「本」を100人の「読者」が交代で借りたこともある。一番人気の元ホームレスは、一日で8人に読まれたという。
○生きている図書館の成り立ち
 この「生きている図書館」はもともと、2000年にデンマークで暴力追放をテーマにしたロック音楽祭の企画として始まった。今では、欧州諸国だけでなく、オーストラリアやニュージーランド、トルコなど23カ国に広まっている。また、欧州46カ国でつくる人権擁護機関の欧州会議なども活動を支援している。
「本」を探し出してくるのは簡単なことではない。たくさんの時間や労力が掛かり、説得が必要な場合もある。また、イスラム教徒なら過激な原理主義者のように、かえって偏見を強めかねない人選は避けられている。実際に「生きている図書館」を利用した人の99%が「他の人にも勧める」と答えている。
○まとめ
 自分自身の偏見について改めて考える良い機会になる。自分の知らない世界を除くことで偏見の意識が変わったり視野が広がったりすると思うので、私はもしこのような図書館が日本にできたら利用してみたい。
文責 佐藤麻緒