海外視察2007 観光(ヴィルツブルク・ローテンブルク)

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視察5日目はグループに別れ、それぞれヴュルツブルク、ローテンブルグ市内を回った。当日はあいにくの雨模様の天気であったが、おとぎ話の世界を想わせる建物があちらこちらに見える街並みは、これを忘れさせる程に魅力的であった。世界遺産のレジデンツ、聖キリアン大聖堂などを巡りつつ、日本とは全く違う雰囲気を味わった。


○ ヴュルツブルク
世界文化遺産でもあるレジデンツはバロック建築様式を代表する、ヨーロッパでも屈指の大司教の宮殿である。18世紀に建てられたもので、1982年にユネスコの世界遺産に登録された。その広大さは圧倒的であった。まず目に入ったのは、正面の広場にあるフランコニアの噴水である。フランコニアはヴュルツブルクのあるフランケン地方の守護神とされ、その堂々とした姿からは力強さが感じられた。建物内には多くの部屋が存在し、どれも目を惹く美しい装飾が成されていた。中でも特質して注目すべきは、「階段の間」の天井一面に描かれた絵である。その天井画はヴェネツィアを代表する画家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロによって描かれたものだ。長さ33メートル、幅18メートルと一枚絵のフレスコ画としては、世界最大のものである。レジデンツの裏に広がるホーフ庭園は水と緑が見事に調和した、開放的な癒しの空間であった。その全てがすばらしいレジデンツには、時間が経つのを忘れて魅了された。
聖キリアン大聖堂は2つの塔が特徴的である。建物の外観は落ち着きを放っていたが、その内部は想像を凌駕する迫力があった。その広さに対し、いたる所に装飾が施され神秘的な空間を作り上げていた。ここで最も目を瞠ったのは、細部にまで丁寧に造り込まれた彫刻物や装飾の数々である。彫刻家リーメンシュナイダーが赤大理石で彫り上げた司教領主シェーレンベルクとビブラの墓碑、同じくリーメンシュナイダー作の聖母像、多くの司教の墓碑、説教壇、北翼廊のシェーンボルンカペレ横の祭壇などは素晴らしかった。一方では地下聖堂には装飾が見られず、静かに時が流れるのを感じた。同じ建物内にこの2つの空間が共存していることで、不思議な感覚を覚えた。聖キリアン大聖堂では、興奮と感動続きの視察において、静かで落ち着いた気持ちを保った場所となった。
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今回の視察では、ヴュルツブルクを代表する地に足を運ぶことができた。現代ではあらゆる情報を容易に手に入れることが可能である。しかし、直接自身が異国の文化に触れることでの感動は計り知れないものだと感じた。ここで得た経験や記憶は一生残り続ける、とても素敵な心の財産となった。
○ ローテンブルク
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海外研修での勉強も一区切り。最終日は、観光でローテンブルクに行った。正式名称は『Rothenburg ob der Tauber(タウバー川の上のローテンブルク)』。町全体が城壁に囲まれ、”世界で一番美しい「小さな場所(プレーンライン)」”と称される場所もあり、中世の町並みを今に残す美しい町だ。
その中世の町並みは、さながら某有名RPGの町を思い出させる。思わず武器屋は無いものかと探してしまいそうになった。三角屋根が軒を連ねる石畳の街道が、マルクト広場に続く。広場には市庁舎とマイスタートランクのからくり時計をもつ市参事会酒宴館があり、観光客で賑わっていた。この広場から四方に伸びる道があり、それぞれの道には様々な店や建物が並ぶ。
『帝国都市博物館』『中世犯罪博物館』『人形とおもちゃの博物館』『クリスマス博物館』などなど、見所はたくさんあるが、ローテンブク観光には外せない店がある。それは『テディランド』である。『テディランド』はドイツで最大級のテディベアショップで、それほど広くはない店内に大小様々なテディたちがところせましと並べられており、見ているだけでも楽しめるし、癒される。お店の人も優しくて、店内での写真撮影も快く承諾してくれた。
もう一つ、大きなショップがある。クリスマス専門のショップで、4階建てほどの店内全てがクリスマスのグッズで、ツリーや装飾品がたくさんあった。店内は綺麗にクリスマスの装飾がなされており、中央には大きなツリーが飾ってある。そしてメイド服を着た店員がいたるところにいた。ドイツ人は背の高い方が多いと思った。
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最終日で帰国の時間が迫っていたこともあり、十分に見て回れなかったが、ローテンブルクの綺麗な街並みは心に残った。いずれまた訪れたい街だった。
文責:大久保宏紀 益子紘行